MYSTERY OF MYSTERY

魔術blog

魔術師の日常 PART3 小五芒星追儺儀式

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

 

今回は魔術に興味がある方にはおなじみの「小五芒星追儺儀式」についてお話していきたいと思います。

 

英語ではThe Lesser Banishing Ritual of the Pentagram 通常略してLBRPと呼んでいます。
この儀式は全てのネガティブな影響を周辺領域から追い出し、加えて霊的な攻撃からの防御をし、清浄で安全な場を作る儀式になります。
全ての儀式の基礎であり、この儀式の先に様々な儀式が待っているため、とにかく初めにマスタ―すべき儀式であり、魔術師として訓練を始めたならば、徹底的に実践を重ねていく必要があります。

ちなみにクロウリーの「スタールビー」という儀式がありますが、この儀式はLBRPの発展形となります。
スタールビーをやってみたい!と思う方は焦らず、まずはLBRPをしっかりと実践していきましょう。
ちなみ私が初めて生で見て衝撃を受けた儀式は、師匠の行ったスタールビーだったので、名前もかっこいいし(笑)早く自分でも行ってみたかったのですが、スタールビーを行うようになった今はLBRPという基礎をじっくりやってきてよかったーと実感しています。

 

LBRPの行い方については、様々な魔術書に多く掲載されておりますし、このblogの最後の方に私の師匠の昔のHP(現在はもうありません)に掲載されていた内容を載せますのでご参照ください。

ここでは行い方ではなくポイント等をここでお話していきたいと思います。

 

まずLBRPはなぜ全ての儀式の基礎なのでしょうか?

儀式を行う上で主に必要な要素は想像力、視覚化、意図する力、神名の振動による共鳴、神聖なるものとの同化であり、これらの要素がLBRPに含まれています。

ですので今後、より応用力が必要な儀式を行うためには、このLBRPをしっかりマスターし基礎力を付ける必要があるのです。

 

知識として五芒星、4大エレメント、神名、4大天使の知識が主に必要です。もちろん生命の樹も。
知識については学べば学ぶほどまだまだ足りないと思ってしまいがちですが、実践をしながら学びを継続していけばいいので、ハードルを上げずにまずは実際に練習してみることが重要だと思います。

 

初めて行う方は、全てをいっぺんに行うのではなく、五芒星を視覚化する練習のみをしばらく行うのが効果的だと思います。
ちなみに私は体の前で腕を大きく動かして大きめの五芒星を描くのですが、人によって大きさはまちまちで、私の兄弟は小さめに描くと言っていました。どちらにしてもご自身のしっくりくる大きさで描くといいと思います。

そのあとはカバラ十字だけをしばらく単独で行うというように各パーツでわけて練習し、慣れてきたら通しで行ってみるという方法の方が早く身につくのではないかなあと経験から思っています。

 

視覚化のポイントはとにかくイマジネーションを豊かに。
目の前に青白い炎でできた五芒星が輝いている!、、、ような気がする、、、、

ラファエルが丘の上で風に吹かれながら微笑んでいるような気がする、、、、、そんな感じでいいのです。
自分の感覚を疑わずに「~な気がする・・・・・」を積み重ねていってください。
まれに元々視覚化能力に優れていて、初めからありありと視える方もいますが、初めは全く視覚化できないのが当たり前なので、焦らずそして挫けずです! 

私も初めは全く視えず悩んでいましたが、そのうち「~な気がする・・・・・」となるべく自分の感じた事を受けいれてきた結果、次第に視えるようになってきました。
眼で視ることに集中しすぎず、温度や音など五感全体で感じ取るようにするのがポイントだと思います。

 

「振動させる」方法についてどのように行ったらよいのか戸惑う方がいると思います。

私は深く息を吸い込んだ後、ゆっくりと安定感を持った発声をし、あたかも楽器である自らとその外側の空間が共鳴し溶け合い、そしてその状態が増幅しどこまでも遠くへ広がっていく感覚で行っています。
カバラ十字の場合は、肉体の各部分を触りながら「振動」させるため、その箇所と空間が共鳴するような感じです。五芒星を形成する際の振動は、意図をもって外宇宙へ働きかけるような感じで行っています。

この「振動」について、魔術師ドナルド・マイケル・クレイグは、魔術が科学の一種であるならば、物理現象としてある物体が強力に振動した際、隣接する別の物体が共振し始めるように、自分という物体が振動数をコントロールすることができれば、他の物質やほかの存在次元の存在に対して明白な反応を引き起こすことができると言っています。
「振動」はLBRPだけでなく、多くの儀式で必須になってきますので、頭で考えすぎず実践して感覚を得ていきましょう。

 

4大天使の喚起においては、前回の日拝でも触れたように、ラファエル、ガブリエル、ミカエル、ウリエルについてどのような性質を持っているのか、そして各天使に対応する方角・象徴についても学び、自分なりのイメージを蓄積していくことで、より効果的に儀式が行えるようになっていくと思います。

 

日頃私たちは社会の中に出て様々な体験をし、多くの人と関わることが多いと思いますので、知らず知らずのうちに自室に多くの不浄なものを持ち込んでいます。

LBRPは具体的な儀式を始める前後に必ず行うものでありますが、普段の生活においても部屋を物理的にお掃除することと同じように、霊的なお掃除の役割を果たしてくれます。

しかしLBRPを実践するうえで特に重要な点は、LBRPはお掃除のための簡単な儀式ではなく、自分自身が宇宙であることに目を開かせる重要な儀式であるということです。

このことは実践を実際に重ねることで実感してくることだと思いますので、最初から頭で考えすぎなくてもいいのですが、このことは心に留めながら行ってみてください。

 

魔術師が進化していけば、比例して行う儀式が進化していくと思っています。

実践や知識勉強を重ね学びが深くなるにしたがって、より効果的にLBRPが働いてくれることと思いますので、楽しみながら続けて実践していきましょう。

 

下記は、私の師匠の現在はもう無い昔のHPのLBRPに関する記述です。

LBRPの詳細な行い方や説明が書かれた魔術師にとって栄養たっぷりな内容に

なっておりますので、皆様にシェアさせて頂きます。

 

ツイッターでもお知らせしたように、11月17日(日)新宿の魔法カフェ

「アンベルノッテ」さんで中村心護さんとお茶会を開催します。

詳細はツイッターをご覧ください。

このお茶会で、ブログ記事についての質問も承りますので、お気軽にお越しください。

 

それではまた次回!★

 

最 初 の 儀 式 The Lesser Banishing Ritual of the Pentagram

     

小五芒星儀礼式次第

1. 東面し、直立する。額に触れ、アテーを振動させよ。

2. 胸に触れ、マルクトを振動させよ。

3. 右肩に触れ、ヴェ・ゲブラーを振動させよ。

4. 左肩に触れ、ヴェ・ゲドラーを振動させよ。

5. 胸の前にて両手を握り合わせ、ル・オラーム・アーメンを振動させよ。

6. 東へと進み出よ。地の追儺の五芒星を描き、IHVH(ヨッド・ヘー・ヴァウ・ ヘー)を振動させよ。

7. 南へと進み、五芒星を描き、ADNI(アドナイ)を振動させよ。

8. 西へと進み、五芒星を描き、AHIH(エヘイェー)を振動させよ。

9. 北へと進み、五芒星を描き、AGLA(アーガラー)を振動させよ。

10. 東へと帰還し、円環を完成させたならば中央へと進め。

11. 両腕を広げ唱えよ。


       "我が前にラファエル、我が後ろにガブリエル、
       我が右手にミカエル、我が左手にアウリエル
       我が周りに五芒星は燃え、柱のうえに六芒星は輝けり"

12. 1-5を繰り返す。

最初の解説

 
  「無限」とは我々が感知し得ない存在の前提である。一つの円と、その中心にある一個の点は未顕現から「存在」が生じた状態-即ち、ケテルの出現を表象する。円環は日々描かれることにより「場」に固定されるが、中心もまたその確定的な位置を「場」に刻印する。
「小五芒星儀礼」は世界中の数多くの魔術団体において最初に教示されるものである。何も難しいことはない。魔術師はゆったりとリラックスし、上に掲げられた動作と言葉を発すればよいのである。さて、ここで一体何が起こるのであろうか? この簡素な儀礼を行った後に、あなたの構築した魔法の円環に如何なる変化が起こるのだろうか? そして、あなた自身に一体何が起こるというのだろうか?

  魔術の作業の第一段階においてすら、如何に制御されたイメージ形成能力が必要であるかが理解されねばならない。魔法修行の最初の要求はこうである。

       「あなたの身体が上方へと向かい拡大していく様を想像せよ」

  最初のステップ(1-5)は一般に『カバラ十字』と呼ばれている。

「想像せよ」と述べられているのだから拡大していく身体は生身の肉体ではなく、「想像上の身体」であるということが理解される筈だ。想像上の身体をここでは「アストラル体」とよぶことにしよう。

魔術師志願者は後にその身体を用いて、自由にアストラル界を探索するようになる

  東面したならば、あなたの想像上の身体がみるみる巨大化していく様を強くイメージする。勿論、最初の内はかなりイメージし辛いだろうし、半ば馬鹿らしくも思えてくる筈だ。生身のあなたはすぐそこにいて、呼吸しているというのに、どうして想像上の身体などをイメージせねばならないのか? しかし、ここであなたは理解せねばならない。"その迷いを振り切る唯一の方法は想像上の身体に自らの意識を完全に同化させ、批判する自我を置 き去りにするしかないのだ"と。
あなたのアストラル体の視覚を通して巨大化していく自分自身を見なければならない。あなたの足元にはあなたの住んでいる町が見えるが、それは急速に小さく小さくなっていく。やがて、地球そのものが小さな丸い球になってしまいあなたは太陽系へと飛び出す。しかし、まだ拡大のイメージを止める段階には至っていない。さらに外宇宙へと拡大して行き、我々が所属している銀河系すらも飛び越えねばならない。

これらのイメージングに最初の内は3分から5分の時間をかけてもよいが、習熱するにつれ、ものの数秒から数十秒でこれらのイメージングを行うことが出来るようになるであろう。ここで注意すべき点が一つある。それはいかなる場合でも、あなたの足は絶対に地球から離れることはないということである。このルールは遵守する必要がある。


一体どこまで自分のアストラル体を拡大させるべきかについては、あなた自身の経験によって学ぶべきである。いずれにしても、次にあなたは遥か彼方上方にある一点の光の存在を感じとることになる。この輝きは全き白輝光であり、やがてあなたの頭上まで近づいてくる。あなたは短剣(dagger)もしくは指先によって、この宇宙の最頂点からの光を捕え、額へと引き下ろし、"アァァァァァァー テェェェェェェェーー"を振動させるのである。
AthH=《汝》の振動は、我々が接触し得る最も高貴なる光を肯定し、その神性原理へ 向かい心身を開放する行為となる。あなたは頭上に輝く目映い光の輝きこそが自らの意識 の根源であり、人間存在が知覚し得る最も神聖なる光であることをここで強く認識せねば ならない。
 振動により共鳴が発生したならばあなたの作業が上手くいった証拠である。振動を伴った光が、あなたの額に更なる振動をもたらす様をイメージし、可能な限りにおいて輝きのイメージを増幅させるよう努力せねばならない。成功のコツはできるだけ声をくぐもらせ、実際の肉体そのものが振動するように弛緩を心掛けることである。

 次に短剣もしくは指先を用いて光を誘導し、肉体の中心線に沿って胸(太陽神経叢)の位置まで降下させ、"マァァァァァァァァルゥゥゥゥゥゥゥクゥゥゥゥゥゥススススス"を振動させる。
MLKVTh=《王国》とは、あなた自身が立っている大地を表象している。即ち、ここで神性原理であるAthH(高次の天才、イェキダー)とあなた自身の肉体(グフ)を表象するMLKVThの間での均衡が樹立するのである。換言すれば、我々は霊と肉体は対立する二者ではなく、人間存在を形成する二つの相補的なる極、陰と陽であるのだという哲学を体現するのである。
アレスター・クロウリーの追従者達は、胸の上でMLKVThを振動させる替わりに彼の聖守護天使の名前である"Aiwass"を振動させる。それは太陽神経叢に対応するセフィラ、ティファレトの象徴体系="聖守護天使の知識と会話"と関連しており、MLKVThそのものは性器の位置にて振動させられる。

 続いて、短剣もしくは指先を右肩へと移動させ、宇宙の右方向より来る光の矢をとらえ、"ヴェェェゲェェェヴゥゥゥゥゥゥゥゥルラァァァァァァァァ"を振動させる。
VGBVRH=《力と》とは宇宙の異化作用及び動的側面を表象する。この力の存在がいかに必然的なものであり、宇宙(或いは我々の魂に)不可欠なものであるかはディオン・フォーチュンの著者『神秘のカバラ』において既に学習済みのことと思う。ゲヴラーとゲドゥラー(ケセド)は一方のみで存在するものでも、機能するものでない為、早々に次へと移行することとしよう。

 右肩より入った光は水平に進み左肩へと到達する。ここで魔術師は、"ヴェェェゲェドゥゥゥゥルラァァァァァァァァ"を振動させる。
VGDVLH=《栄光》とは宇宙の同化作用及び静的側面を表象する。

VGBVRHとVGDVLHもまた、対立する概念ではなく、宇宙の相補的なる二極を表しているにすぎない。それは、ロッジ・ルームにおけるヤキンとボアズであり、生命の樹における峻厳の柱と慈愛の柱、さらにはヘルメスの七大原理におけるポラリティー、宇宙に内在する二極のエネルギーである。ここでも、それらの二極性の間に均衡が樹立する。かくして「光の十字架」が完成するのである。

 最後に胸の前で両手を組み"ルゥオォォォォォラァァァァァァムムム アァァァァァメェェェェェンンン"を振動させる。光 の十字架のイメージを強化するとともに、十字架の交点に真紅の薔薇が咲き誇る様をイメージする。恐らく、この時にアストラル体全体が光と共鳴するイメージや光そのものがスパークする感覚が沸き起こってくる筈である。

ポイントは全身は緊張させず、リラックスを心掛け、振動そのものと同調すること。そしてより大切なことは心を無に帰し、魂そのもので"祈り"の感情を喚起することである。この一連の動作をもってカバラ十字、もしくは「身体光輝化」を終了することも出来るが、巨大化したアストラル体のイメージを保持したまま、宇宙の中心に立つ自分をイメージし、暫し光を体感しても良い。

 

ここからいよいよ五芒星の刻印へと進む。まず、アストラル体のイメージは保持したままで、実際の肉体を円環の東へと進ませる。短剣もしくは指先を用いて、逆「V」の字を空間に刻印し、「地」退去の五芒星を完成させる。

燃え盛る白光、もしくは青白い炎の五芒星を前方にしっかりと視覚化することが重要である。五芒星の頂点を頭頂に、下部の二角を左右の大腿部付近に、上部の二角を両肩の高さに設定し、描くのが一般的である。
個人的な差異は顕著であるものの、誰もが最初から鮮明な視覚化像を構築できるわけではない。実際、五芒星の朧げな輪郭すらも巧くイメージできないという場合すらあるだろう。まず、最初に批判的な思考、理論的な左脳の活動を、芸術的、抽象的右脳の活動へとシフトするよう努めねばならない。理論の魔術とは違って実践の魔術は、その多くを能動的想像の能力に負っている。そして、この能力と訓練された集中力が相まった時、鮮明な視覚化像が出現するのである。

 次に魔術師はゆっくりと深く息を吸い込み始める。この息は実際には鼻から流入してくものであるが、あなたはあたかも全身で息を吸い込むかのようにダイナミックにイメージすべきである。

吸い込まれた息はあなたの身体の中心線を伝って、足元にある大地へと降下していく。それと同時にあなたの実際の肉体の両腕を耳の高さまでゆっくりと掲げていく。そして、息を吐くと同時に左の足を一歩踏み込み、両手を前方へと振り下ろす。伸びた指先とあなたの視線が完全に一致し、指先から白光の光線が放射される様をありありとイメージする。この光線とともに五芒星の中心を貫くイメージで神名"ヨド・ヘーー・ヴァウ・ヘーー"を振動させるのである。
即ち、あなたは「黄金の夜明け」団において"入場者のサイン"と呼ばれたホルスのサインとともに神名を発するのである。この光線が追儺の力流を形成し、神名は"彼方"まで放射される。

続いて、あなたは左足を素早く引き寄せ、左足で足踏みを一回行い、左手の人差し指を静かに唇にあてる。このサインは「黄金の夜明け」団ではハーポクラテスのサインまたは沈黙のサインとよばれていた。この動作によってあなたはあなた自身が放射した力流を断ち切ることが出来るのである。

 再び短剣、もしくは指先を五芒星の中心へと持って行き、そのままの高さを保持したまま南へと向かう。この時、移動する短剣の切っ先を用いて、白光の軌跡を描き、南へ到達すると同時に外周円の四分の一が形成される様を視覚化する。
五芒星の刻印、呼吸法、神名の振動などは東点と同じく行うが、ここでは"アーー・ドー・ナイ"を振動させる。

 続いて、西へと移動する。短剣を用いて光の軌跡を描くことによって外周円の二分の一が完成する。ここでは"エー・ヘー・イェイ"を振動させる。

 北へと移動する。短剣を用いて光の軌跡を描くことによって外周円の四分の三が完成する。ここでは"アー・ガー・ラー"を振動させる。

 最後に短剣を用いて光の軌跡を描き、東へと帰還し、円環を完成させる。この行為によってあなたはあなた自身の宇宙を確定したことになる。今やあなたは輝く光の円環に囲まれ、燃え盛る五芒星と神の名によって防御されているのだ。

 こ

れまでに登場してきた振動術式が必然的に二種類に分類されることに注意を払っていただきたい。一つはカバラ十字で用いられたものであるが、これは身体そのものを振動させるものであり、共鳴と増幅を生ましめる方法である。対して五芒星の中心から放射する神名の振動は外部(外宇宙)へと投射する振動方法である。最初の方法は後に「中央の柱」を実践するときに大いに役立つだろうし、その効能についても知ることが出来るだろう。後者の方法は然るべき儀式魔術に活用することができる。従って、この段階を学習、実践するにおいても決して気を抜いてはならない。何故なら、あなたは小五芒星を単に儀式の場を聖別するための退去儀礼として用いるのではなく、あなた自身の宇宙を覚醒させるために用いなければならないからだ。この認識は大袈裟に過ぎるだろうと思われるかも知れない。しかし、多くの魔術の実践指南書に記されているように、小五芒星儀礼にはあらゆる儀式魔術の基本的諸要素が凝縮されているのである。

 

ここまできたならば、次にあなたは宇宙を構成する四大元素について考察せねばならない。円環を完成させた後、再び円環の中心へと戻り、東面する。両腕を外側へと開き、肉体そのもので十字架を形成する。あなたは今、宇宙の中心に立ち、四大の元素の諸力が交差する宇宙の十字路に立っているのである。前方(東)に意識を集中すると、やがて緑なす美しい草原が出現してくる。熱く湿った風を前方に感じると同時に黄色い衣を纏い、巨大な藤色のオーラを放つ大天使ラファエルが出現してくる。彼は美しく、若々しい男性の大天使であり、右手には「風」のエレメントの魔法武器である短剣を握っている。彼は病を癒す不思議な力を持つエネルギッシュな大天使である。彼の活動性を全身に感じながら「我が前にラァァファ・ァァァィィ・エェェル」と発声せよ。

次に自分の後方に美しい湖が出現する。輝く湖面はとてつもなく優しい寛容である。冷たく湿った水を後方に感じると同時に青い衣を纏い、巨大なオレンジ色のオーラを放つ大天使ガブリエルが出現してくる。彼女は端麗で、優美な美しい女性の大天使であり、右手には「水」の魔法武器である杯を保持している。あなたの中にある優しさと静寂が一気に溢れ出てくるのを感じながら「我が後ろにガァァァー・ブリィィィィ・エェェル」と発声せよ。

 今度は、あなたの右方向に灼熱に照らされた原野が出現する。真夏の太陽が容赦なく照りつけ、辺りを黄金色に染めている。熱く乾燥した火の火照りを右側から感じると同時に赤い衣を纏い、緑色のオーラを放つ大天使ミカエルが出現してくる。彼は力強く屈強な男性大天使であり、右手には「火」の魔法武器である杖を握っている。彼は勇敢にして正義心溢れる活動的な大天使である。あなたの中にある燃え上がる活性性が噴出してくるのを感じながら「我が右手にミィカァ・ィィィィィィィィ・エェェル」と発声せよ。

 最後にあなたの左方向に巨大な山並みと大地が出現する。広大な大地とそびえ立つ山々は重厚にして不動であり、あなたの内部にある堅固さを呼び覚ます。冷たく乾燥した地面の感触を左側から感じとると同時に黒い衣を纏い、白色のオーラを放つ大天使アウリエルが出現してくる。彼女はゆったりとした仕草が特徴で、優しい微笑みをたたえた女性の大天使であり、「地」の魔法武器であるペンタクルのついた腰帯をつけている。大地の。揺るぎなき不動性を体感しつつ「我が左手にアァァウ・リィィィィィィ・エェル」と発声せよ。

  "我が周りに五芒星は燃え"を発音すると同時に四方向にある燃えるペンタグラムは再度、輝きを増し、燃え上がる。この時、あなたの円環そのものが極めて強固な霊的バリアーとなっていることを感じるだろう。
"柱の上に六芒星は輝けり"の発音と同時に頭上と足元のそれぞれに燃え上がる黄金の六 芒星を視覚化する。ここであなた自身の調和的宇宙が確立される。四つの五芒星(5×4=20)と二つの六芒星(6×2=12)の角は全部で32(20+12)となる。これはあたかもこの儀礼の実行によって生命の樹の32番目の小径に対応するタロット・カードの「宇宙」が召喚されたかの如くである。

 

ここで再度カバラ十字を切るが、あなたのアストラル体は宇宙的規模にまで拡大したままであるのだから、即座に頭頂よりの光を引き下ろすことが出来る筈である。最初のカバラ十字よりも強い光のイメージを体感することが理想である。薔薇十字形成に集中した後にアストラル体を徐々に収縮させ、元の肉体へと帰還せよ。

 

 Love is the law, love under will.

 

魔術師の日常 PART2 日拝

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

 

前回の予告通り、私が行っている最も基本的な日課を具体的に紹介していきたいと思います。みなさんも是非行ってみてくださいね。

 

今日は日拝(太陽礼拝)についてです。

日拝とは太陽の動きに合わせて、日に4度、ないしは3度毎日行う儀式です。
各オーダーによって行い方の違いがあり、私はクロウリーのLiber Resh vel Helios に従って行っています。
※Liber Resh vel Helios(レシュの書及び第200の書)・・・クロウリー著「魔術 理論と実践」に掲載。

レシュとはトートタロットのAtu19 The Sun に対応するヘブライ語となり、200はレシュの数価となりますので、第200の書となっています。このことから太陽に関係する書ということが分かります。

 

【作業の手順】
① 朝、昼、夕方、真夜中に行う。
② 各タイミングに対応する方角に対しサイン(魔術的所作)を行う。
③ 祈りの言葉を唱える。
④ 沈黙のサインを行い終了。

 

御覧の通りとてもシンプルで慣れてしまえば5分程度で終了しますが、あなどるなかれとても重要な儀式です。

 

それでは少し細かく説明をしていきましょう。


① 朝、昼、夕方、真夜中に行う。

これは夜明けを迎え、燦々と輝き、沈み、また昇っていくという太陽の動きのサイクルに沿い同調するということです。
ですので本来は朝(日出)、昼(正午)、夕方(日没)、真夜中に行いますが、生活スタイルによって難しい場合がもちろんありますので、少し時間がずれてしまってもいいと思います。

 

② 各タイミングに対応する方角に対しサイン(魔術的所作)を行う。

方角は、朝は「東」、昼は「南」、夕方は「西」、真夜中は「北」になります。
サイン(魔術的所作)はレシュの書を参照すると、自分の位階のサインをするとありますが、皆さんは下記の図のように。

ちなみに位階のサインとは、セフィラとその元素的性質を反映した固有のポーズのことです。

 

 朝

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(両手胸の前でクロス)

 

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(両手で上向きの三角形を作る)

 

夕方

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(何かを支える感じ)

真夜中

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(両手で下向きの三角形を作る)

 

これらのサインは何を表しているのでしょうか?

カバラをご存じない方は少し難しく感じてしまうかもしれませんが、アストラル界において魔術師はサメクの径とペーの径の交点に立って儀式を行います。(ティファレトが正面です)

サメクの径はティファレトとイエソドを結び、ペーの道はネツァクとホドを結ぶ径です。

私たちはその径の交わる点に立ち、朝(東)はティファレトの位階のサイン、昼(南)ネツァクの位階のサイン、夕方(西)はイエソドの位階のサイン、そして真夜中(北)はホドの位階のサインを行うというわけです。

  

③ 祈りの言葉を唱える。
先ほどのサインを各方角で行ったまま、下記の祈りの言葉を唱えてください。

 


昇りゆく汝、ラーを歓迎せん。
汝を歓迎せん、ラーとともにある力よ。
太陽が昇りゆくとき、帆船に乗り天界を旅する汝よ
タフティは光輝とともに船首に立ち、ラ・ホールは舵をとる
汝を歓迎せん、夜の住居より!

 


勝ち誇る汝、ハトールを歓迎せん。
汝を歓迎せん、ハトールとともにある美よ。
太陽が中間点にあるとき、帆船に乗り天界を旅する汝よ
タフティは光輝とともに船首に立ち、ラ・ホールは舵をとる
汝を歓迎せん、朝の住居より!

 

夕方
沈みゆく汝、トゥームを歓迎せん。
汝を歓迎せん、トゥームとともにある喜びよ。
太陽が沈みゆくとき、帆船に乗り天界を旅する汝よ
タフティは光輝とともに船首に立ち、ラ・ホールは舵をとる
汝を歓迎せん、昼の住居より!

 

真夜中
隠れたる汝、ケフラを歓迎せん。
汝を歓迎せん、ケフラとともにある沈黙よ。
太陽が真夜中にあるとき、帆船に乗り天界を旅する汝よ
タフティは光輝とともに船首に立ち、ラ・ホールは舵をとる
汝を歓迎せん、夕暮れの住居より!

 

ラー、ハトール、トゥーム(アトゥム)、ケフラ。
これらはどれも太陽神ラーの異なる性質の側面を表した神々の名前です。
祈りの中に入っている「力」、「美」、「喜び」、「沈黙」はそれぞれの神に対応したキーワードとなります。
まずはこれらの神々の性質や姿形等を自身で調べ、そしてキーワードや各方角に対応する4大エレメント(火、水、風、地)とリンクさせ瞑想してみましょう。
それぞれの神をことを調べ学び、瞑想した結果、対応する象徴に対しての理解が深まり、魔術師に必要なイメージする力が養われていくと思っています。

そして慣れてきたら、自分自身にそれらの神々のイメージを重ね合わせ、合一することを意図していきましょう。

 

④ 沈黙のサインを行い終了。
沈黙のサイン(ハーポクラテスのサイン)とはこちら。

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(右手人差し指を唇に当て目を閉じる)

沈黙と共に、太陽と同調し受け取った感覚等を刻み込んでいきます。

 

この日拝の主なポイントは、太陽の変化及び神と同調することを強めるということです。

 

太陽とはいったいどのような象徴なのでしょうか。

 

太陽は古から神として崇拝されており、その状態は様々な神として表されています。
そして太陽(☉)は自分自身をも表しますね。

ですので、日拝の目的は、神である太陽と人間である自分自身が同調することによって、大宇宙と小宇宙とのリンクを強めていくことであり、かつ自らの内にある神性に対し目覚め意識的になること、そして近代魔術においては魂の錬金術であり儀式魔術体系のゴールであるgreat work(大いなる作業)を私たちに常に想起させることと言えるでしょう。

great workとは「相反するもの同士の結合である。それは魂と神の、小宇宙と大宇宙の、女性と男性の、自我と自我 ならぬものとの結合を意味するであろう」とクロウリーは定義しています。

このことから日拝の重要性を感じて頂けることと思います。

 

大事な儀式とはいえ、なかなか一人になれる時間を太陽の動きに合わせて、確保するのは難しいと思います。

そんな時はイメージを使っていきましょう。

儀式を行っている自分を頭の中でイメージし動かしていけば大丈夫。私はよく電車の中や、歩いている最中に行うこともあります。

 

魔術の日々の実践は、完璧な環境を求めすぎるとうまくいかず投げ出したくなってくるので、自分の生活に合わせ、柔軟に工夫していくことが大事だと思います。

 

それではまた次回★ 

 

Love is the law, love under will.

 

 

魔術師の日常 PART1

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

 

今回から、以前私が素朴な疑問として持っていた「毎日どのような生活、実践をしているの?」といういわゆる「魔術師の日常」についてお話をしていこうと思います。

 

まず、「魔術師って普段仕事は何をしているの?」という疑問を持っている方も多いと思います。

怪しげな裏稼業とか、人里離れた山奥で隠遁生活とか等々、想像が膨らむかもしれませんが、大抵の魔術師は一般の社会の中で一般の方々と変わりない仕事を行っています。

私の周りも一般企業に勤めている方、教師、芸術家、占い師等々様々な職種の方がいます。
私はこの事実を知ってから、自分が知らなかっただけで魔術・魔術師は様々な所に存在しているのだとワクワクしてきて、自分を取り巻く普通の世界が色鮮やかに輝いて見えるようになりました。
安易に話すことで様々な誤解を受けることもあるので、基本的には普段の生活の中で、自身が魔術師であるということは皆さんオープンにしていないと思います。

 「均衡」というのは大事なキーワードです。
魔術を働かせるためには様々な物・事・状態等を調和させ均衡させる力が必要です。
ですので生活をしていくうえでも、精神世界の事柄だけに偏るのではなく、この社会で生きていくための基盤をしっかりと強くするために、経済活動としての仕事はとても重要になってきます。

 

さて、具体的に魔術師として日常行っていること、いわゆる日課についてですが、、、これは本当に人それぞれ十人十色です。

どのようなワークをするか自身の成長度合いに合わせて、自由に内容を決めている方が多いと思います。
オーダー(結社)に入っている方はワークの内容があらかじめ決められている場合があるため、ここに沿って実践していくことが多いでしょう。

現在私はA∴A∴に所属しており、自分の位階に沿った内容のワークを行っています。(O.T.O.にも所属していますが、O.T.O.には教育制度が無いため決められたカリキュラムはありません)

魔術を学び始めたころは何から行ったらいいのか皆目見当がつきませんでした。

このblogを読んでくださっている方の中にも、同じように悩んでいる方がいらっしゃると思いますので、次回の記事では、以前私が行っていた基本的な日課を紹介していきたいと思います。

 

Love is the law, love under will.

 

 

 

 

弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

 

「師匠はどのような流れでできたのですか?」という内容の質問をよく頂くのですが、今回は私自身の体験談を少しお話ししたいと思います。

 

当時の私は魔術師になりたい!魔術を学びたい!と長年思い続けながらも、魔術結社に直接メールなどでアクセスするのはハードルが高く、とある魔術師の方のブログや魔術書をちらちらと読んでいるだけの日々を送っていました。

そんなあるとき、日本のベテラン魔術師が一堂に集まりレクチャーをするという夢のようなイベントが開催されることを知り、イベントであれば直接生の魔術師の方々に会えてお話ができるかもしれない&もし危ない雰囲気だったらそっーと帰れる(笑)、こんなチャンスは二度とないという気持ちで参加を決意することとなります。

実際にお会いした魔術師の方々は、皆さん謙虚で真面目で真摯に魔術に取り組んでいる素敵な方々でした。このことで私が持っていた魔術師に対する偏った先入観が払拭されました。

しかし元々私は引っ込み思案な方なので、多くの方が参加するイベント後の懇親会の参加に迷い帰ろうとしていましたが、「なんのために、どんな決意を持ってきたのだ」という内なる声に従い、緊張しながらも参加することを決めました。

この決断がきっかけで憧れていた魔術師の方とお話ができ、その後はあれよあれよという間に熱望していた結社に入会、かつ様々なタイミングが重なった結果、気づいたらその憧れの魔術師が私の師匠となっていたわけです。

この流れはイベントに参加してから半年の間に、怒涛のような展開で面白いように進んでいきました。

これらのことは、意志を強く持ち行動したことで望みのものが得られたという、私の最初の魔術だったのかもしれません。

 

「弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる」とよく言われています。

このことを以前の私はまるで信じておらず、天邪鬼なのでそんなことは小説とか映画の中だけのことでしょと思っていましたが、その反面深く尊敬ができる師匠を心から深く強く求め続けていました。

私の中で魔術に対する高まりがピークに達し、やっと一歩を踏み出せたことで準備が整ったのか、すっと師匠が現れてくれたわけです。

 

師匠との出会いの経緯は様々だと思います。

真摯に魔術師になりたい魔術を学びたいと思い続けることで、いつかきっとその人にぴったりと合った師匠がちゃんと現れてくれると思っています。

ただし一番大事なのは勇気を持って「一歩」をちゃんと踏み出すこと。

恐れ・不安・疑惑に捕らわれることなく、自分の内なる真の声を聴き勇気を出して一歩踏み出した時に、道ががばっと開けていくのだと思います。

 

Love is the law, love under will.

 

 

 

 

 

汝の意志することを行え

Do what thou wilt shall be the whole of the Law.

 

初めまして。 C.C.V.と申します。

 

汝の意志することを行え、それが法の全てとなろう。

ということで、師匠からいつになったら書くの~!?と言われ続けていたblogを、今日から自らの意志の下始めていきたいと思います。

 

このblogでは、魔術に関して様々な事を自由に気ままに発信していきたいと思います。

私自身が未熟な魔術師ゆえ、アカデミックさの薄いとてもゆるーいblogになると思いますが、リアルな魔術の世界を少しでもお届けできればと思っています。

 

願わくば、魔術に興味があってもなかなか一歩を踏み出すことが出来ない、未来の兄弟姉妹の助けになりますように。

 

Love is the law, love under will.

 

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